分娩後の採食量を回復させるには?
低カルシウム(Ca)血症を予防してルーメンが正常に働ける状態にしましょう
当社の乾乳牛向け飼料に添加しているオリゴ糖「DFAⅢ」には、私たちの強みでも解説している通り、腸管からのCa吸収を促進して分娩後の血中Ca濃度の回復を早める効果があります。
血中のCaイオンは、身体の筋肉を動かすのに必要となります。血中のCaが不足していると、ルーメンの筋肉の動きが悪くなり採食量が低下しますが、充足しているとルーメンが正常に働き、採食量の増加や第四胃変位の減少に寄与します。
経産牛に対し周産期(分娩前2週~分娩後1週)にDFAⅢを40g/日給与した試験で、DFAⅢの給与により分娩後の血中Ca濃度の回復が早まったことで、ルーメン収縮回数と採食量の増加が確認されました。また、採食量が増えたことで乳生産に使えるエネルギーが増え、飛び出し乳量の増加につながります。
参考資料) Hanadaら;Livestock science 2021