コウシのミカタ®の効果について
DFAⅢを主原料とした「新生子牛用サプリメント コウシのミカタ®」を初乳とともに子牛に与えると、子牛はより多くの免疫物質(免疫グロブリンG、以下IgG)を獲得でき、疾病罹患率や死亡率低減に寄与します[1]。 この度、
・初乳中IgG濃度が十分高い場合は、DFAⅢの効果は発揮されるのか
・推奨量以上のDFAⅢを子牛に給与した場合どうなるのか
といった内容について新たに検証した研究結果が、学術誌Animalsに掲載されましたのでご紹介します[2] 。
スペイン1農場のホルスタイン種新生子牛66頭を、無給与区、DFA12区(12g/日)、DFA36区(36g/日)に分け、Brix32%以上の良質な凍結初乳を、出生後18時間以内に2.5L×2回飲ませました。DFAⅢは、初乳あるいは代用乳に溶かし、7日齢まで与えました。
その結果、生後12時間後のIgG吸収率は、無給与区と比較してDFA12およびDFA36で有意に高くなりました。
また、哺乳期間中の発育および健康状態は、いずれの区も差はなく、良好な結果となりました。
すなわち、DFAⅢは、
・良質な初乳と併用しても、IgG吸収率が高まる
・子牛に対する推奨量(12g/日)の給与で、十分な効果を発揮する
・子牛の健康を損なうことなく、安全性が高い
ことが示されました。
[1] D. Matsumoto et al., Asian-Aust J Anim Sci, 22, 1640-1647(2009)
[2] Miguel Escartin et al., Animals, 14, 35(2024)