ロボット搾乳に適した配合飼料の特徴は?
嗜好性が高く粉化しずらい飼料が適しています。
「ロボット搾乳における濃厚飼料給与の考え方を知りたいです」
搾乳ロボットにおける飼養管理では、つなぎやフリーストールとは違った技術が求められます。具体的には、ロボット内で給与する濃厚飼料と、飼槽で給与するPMR(Partial Mixed Ration:部分的混合飼料)を組み合わせて給与量を考えていきます。
ロボット内で給与する濃厚飼料は、牛がロボットに訪問する動機づけになります。牛はロボット内に滞在している6~8分の間に餌を食べることが出来るのですが、牛の濃厚飼料の採食量が200~300g/分とされているので、1回の訪問で1,200~2,400g食べることが出来ます。1回あたりの給与量はこの値を基準に考えて下さい。また搾乳回数の目標を1日3回とすると、ロボット内で給与する濃厚飼料の量は3.6~7.2kg/日となります。この範囲内で個体乳量毎に給与量を決めていきましょう。
PMRはロボット内で給与する分の濃厚飼料を引いて栄養濃度を下げて設計します。PMRの品質を安定させることで、ロボット内での給与量が検討しやすくなります。
「どんな濃厚飼料を選べばよいですか?」
ロボット内で給与する濃厚飼料には、ロボットへの訪問を促す嗜好性の高さと、飼料タンクからフィーダーまでの輸送に耐える硬度が求められます。嗜好性については、訪問回数/ 食べ残し量/追込み頭数などを観測することで比較できます。各飼料メーカーからロボット搾乳向け飼料が販売されており、当社で取り扱っているMRシリーズは比較試験の為の一時的な配送にも対応できます(*当社配送エリア内のみ)。搾乳回数が目標に届かなかったり食べ残しが多いといったお悩みがありましたら、試験導入を検討してみてはいかがでしょうか?