ラフィノースは人においてビフィズス菌を増殖させる効果があると報告されています。ビフィズス菌数が多くなると、大腸菌などの有害菌の増殖を抑制することができます。
成牛がラフィノースを摂取するとルーメン(第一胃)内の微生物に分解されますが、ラフィノースを油脂でコーティングすることで,バイパス処理をすると下部消化管へ移行し、人と同様にビフィズス菌を増やす効果が期待できます。
十二指腸にカニューレを装着した去勢牛に直接ラフィノースを4週間投与し,4週間目における糞便1g中のビフィズス菌数の時間推移を図2に示しました。投与前日(対照群)と比べて投与後8~16時間の糞便中ビフィズス菌が有意に増加しました。