ドライⅢ17
製品パンフレット~乾乳を制するは酪農を制す~低Ca血症予防の乾乳期用配合飼料
現場で良く耳にする『乾乳を制するは酪農を制す』の名言を重視し、分娩後に起きやすい低Ca血症に効果的なミネラル吸収を促進するDFAⅢ(オリゴ糖)に加え、ビタミンA/D/E、肝機能改善が期待出来るベタイン、ストレス軽減効果のあるイースト菌を配合しています。
どんな時に使うの?
- 低Ca血症牛が多く悩んでいるとき、高泌乳牛が多く、カルシウム要求量が多いときに使用してください。
どんな効果があるの?
- DFAⅢはCaの一般的な吸収経路からではなく、細胞と細胞の隙間(タイトジャンクション)からの濃度勾配で吸収を促進させる特徴があり、高泌乳牛群や高齢牛といったCaの消費が激しい牛や一般的な活性型ビタミンDを介した吸収経路の機能が低下した牛に対しても効果があります。
- ベタインによる脂肪肝の予防、βカロチンによる繁殖改善への効果が期待されます。
どうやって食べさせるの?
- 乾乳前期2kg/日、後期4kg/日を推奨しています。
- さらに分娩後7日間にかけて給与すると分娩後の立ち上がりが良好になります。
- トップドレス、もしくはTMRに混ぜて給与してください。
その他特徴・注意事項
- 乾乳牛に対してCa剤を給与されている場合、炭カル100gを上限に給与してください。
- 過度のCaと併用した場合、吸収が促進される事による低Ca血症の可能性があります。
- ビタミン類を強化しておりますので、蹄強化、繁殖改善へ期待できます。
給与データ・効能
DFAⅢのミネラル吸収促進効果
DFAⅢは、腸管からのCa吸収を促進する作用があります。
ミネラルは十二指腸や小腸の腸管上皮細胞の中、または隙間を通って吸収されます。DFAⅢは細胞同士を繋いでいるタイトジャンクションに作用し、ミネラルの通り道を広げます